「~けれども」「~が」を使った長い文

 接続助詞「けれども」「が」を使うことによって、終わりが見えない長すぎる文を作ることができます。どういうことか、以下に作例してみます。

 

 例えば会議の席での発言です。

 

「この度、我々が発売しようとしている新商品ですけれども、社内ではいろいろな意見があったのです、先月無事に社長決裁がおりまして、来月から店頭にて販売されるわけなんですけど、1つだけ懸念事項があります。それは……(以下同様に続く)」

 

 いかがでしょうか。会議の場面で社員からこのような発言があるのは現実的にあることだと思います。ただし1文が長すぎます。そして、何が言いたいのか最後まで見えてこないという、もどかしさもあります。

 

 作文やスピーチなどにおいて受け手にわかりやすく伝えるためには"one sentence, one topic"が大原則です。しかし上の例では、接続表現が何度も出てきており、要点がぼやけてしまってます。以下のように文を終わらすことで、受け手にとってわかりやすい文を作ることができます。

 

「この度、我々が発売しようとしている新商品には社内でいろいろな意見がありました。先月無事に社長決裁がおり、来月から店頭にて発売されます。そこで、1つだけ懸念事項があります。それは……」

 

 前者と後者を比べると、後者の文のほうが圧倒的にわかりやすいです。これは、適度に文章が切られていて、"one sentence, one topic"の原則が守られているからです。

 

 作文においても発話においても、わかりやすく伝える工夫をしたいものです。(嶋)