日本語学習者のことを「カワイイ」と形容することについて

 習った日本語を使い、成人の学習者が一生懸命に話している姿に対し、「カワイイ」と日本語母語話者が発言している場面を複数回見たことがあります。

 

 私はこの「カワイイ」という発言には違和感を禁じえません。というのは「かわいい」という形容詞は、何か愛くるしいもの、例えば幼児やペット、あるいは何かのキャラクターなどを形容する際に使うことばだからです。つまり、このことばを日本語学習者に対して使うということは、彼らを潜在的に子ども扱いしていることにもなります。

 

 反対の立場で考えてみましょう。自身が習った外国語を使い、一生懸命に話しているのを母語話者が陰で「カワイイ」と形容していたとしたら、私はあまりよい気はしません。このような場面で快く思う人はあまり多くいないでしょう。

 

 非母語話者の方々と交流する際は、お互いに1人の人間として接する必要があります。そのため、発言1つ取ってみても、受け手は「どう思うのか」「どう感じるか」ということへの配慮が非常に大切となってきます。