「なるほどですね」という相づち

 ビジネスシーンで「なるほどですね」という相づちを時折、耳にします。あなたはこの表現に違和感を持ちますか。

 

 「なるほど」の品詞は副詞あるいは感動詞です。

 副詞とは、状態や属性、動作などの程度・様態を述べることばです。例えば「よく考えてみると、なるほどそれは正しいですね」などのように使われます。そのため、何も修飾せずに「なるほどですね」と言うと、文としての座りが悪くなります。

 

 感動詞の場合も同様です。感動詞とは、感動や呼びかけ、応答などを表すことばです。「もしもし」や「おや」なども感動詞で、「もしもしですね」「おやですね」などは不自然です。

 

 そのため、丁寧に相づちをしようとし「なるほどですね」と言った場合、聞き手が違和感を覚える可能性が高いです。加えて「なるほど」は親しい人や目下の人に対して使うことが多いので、「なるほどですね」と相づちを打たれると、尊大に感じる聞き手もいることでしょう。それゆえ「なるほど」の使用自体に注意する必要があります。

 

 ではどう言えばよいのか。この場合、「左様ですか」「そうですね」「ええ」などが無難でしょう。