香りと匂いと臭い

 普段「香り」「匂い」「臭い」という単語を使い分けていますか。

 

 例えば、高級レストランに行き、目の前に料理が出されたときに何と発するでしょうか。「わぁ、いい匂い」でもよいかもしれませんが、「わぁ、いい香り」と述べたほうが気品のある感じがします。

 

 「におい」には「匂い」と「臭い」と2つの表記があります。「匂い」は、「花の匂い」「洗濯したばかりの服の匂い」のように、好ましいものに対して使われますが、一方で「臭い」は「たばこの嫌な臭い」「腐った臭いがする」などのように、不快なものに対して使われます。そのため、口頭で「匂い」と言っても、「臭い」との区別がつきにくくなります。先の場面では「香り」を使った方が、好ましいということが明確に伝えられるのです。

 

 同様に考えてみると、「たばこの嫌な香り」という表現はほとんど使われません。マイナスの感情があるときには「香り」は使われないのです。

 

 このように、日常のちょっとした語彙にも注意することで、相手に洗練された印象を与えることができます。