表現形式をうまく使ったなぞなぞ

 まずは次のなぞなぞに挑戦してみてください。

 

問題


 あるところにいつも尻に敷かれているドナルドという男がいました。彼は「今日は日曜日だし、遅くまで寝て、あれをゆっくり食べよう」と心に決めていました。

 しかし、ドナルドは妻パーカーに午前8時半に叩き起こされ、家全体を掃除するように言われます。ベッドから起き上がり、掃除を始めたドナルドでしたが、結局2時間もかかってしまいました。掃除中ドナルドがずっと思っていたことは「あれが食べたい」ということでした。
 掃除を終えたドナルドはようやくあれが食べられると思っていましたが、続けて妻パーカーに「先週買った組み立て式のテーブルを完成させておくように」と命じられてしまいます。2時間半かけて作業を終え、ようやく「あれが食べられる」と思ったドナルドでしたが、もう食べられなくなっていました。
 さて問題です。結局ドナルドが食べることができなかった「あれ」とは、いったい何だったのでしょうか。

 

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 登場人物の名前から、ハンバーガーなどを想像した方もいたかもしれませんが、不正解です。答えは朝食です。手が空いたときにはすでに午後1時を回っており、もう昼食の時間だったからです。
 このなぞなぞのミソは、問題文の最後が「ドナルドが食べることができなかった『あれ』」となっており、過去否定の「~なかった」が用いられている点です。もしこれが「ドナルドが食べることができていない『あれ』」のように未完了を表す「~ていない」が用いられていたとしたら、簡単に朝食という答えが出せたことでしょう。
 このように、なぞなぞ1つ取ってみても、表現形式は非常に重要であることがわかります。