この世とあの世

 存命中の世界のことを「この世」、死後の世界のことを「あの世」と言います。

 

 基本的には、自身の領域にある事物を「これ・この」などで指し、自身から遠くにある事物に対しては「あれ・あの」などで指します。

 

 「この世」は言い換えれば「こちらの世界」で、現在位置している地球上の世界を述べています。「こちらの世界」からは見ることができない死後の世界のことを「あの」を使って指し示すというのも不思議なものです。

 

 英語では「あの世」は、"that world"ではなく、"the other[next] world"と述べるのが一般的だそうです。

 

 英語とは異なり、生前と死後を「この世」「あの世」と連続した世界としてとらえるのは、日本語ならではの死生観が表れているのかもしれません。