「~たことがあります」の導入法一例

 「~たことがあります」をどのように導入するのでしょうか。参考にできる部分があるかもしれないので、以下に紹介します。

 

 「あります」は所有を表します。たとえば「話があります」「質問があります」などです。この所有文を最初に復習します。


 そして、所有文「~があります」の復習が終わったところで、学習者に次のような質問をします。「UFOを見たことがありますか」「スカイダイビングをしたことがありますか」などです。

 

 このとき、「映画館で映画を見たことがありますか」のようなまったく珍しくない経験を尋ねる文は提示しないように注意します。というのは、「~たことがある」の文は、経験を有するかどうかに焦点が置かれているので、「映画館で映画を見たことがありますか」のように答えがほぼYesになってしまう質問をすると、意味・用法がぼやけてしまうからです。

 

 導入の際は、「ことがある」の「こと」は「経験(experience)」を意味するという説明も加えます。


 あわせて、文法説明をする際は時間軸を示した図解を提示します。それにより、「~たことがあります」と「~ました」の違いがより明確になると考えられます。